6本目の指ペーパークラフト
東京大学が中心になって進める「自在化身体プロジェクト」の一環として、電気通信大学の宮脇陽一教授が制作した「6本目の指」を紙で再現しました。タブを引いて溝に引っ掛けることで、3段階の角度で関節を固定させることができます。誠文堂新光社『子供の科学』5月号の綴じ込み付録のために作ったものですが、プロジェクトの研究発表会でも活用していただきました。
現物の「6本目の指」は、腕に取り付けたセンサーが筋肉の動きを読み取って動き、慣れれば無意識にタイピングしたりキーボードを弾いたりできるようになるそうです。長期間装着し操作に習熟するにつれて自分の体の一部と感じるようになり、外した時には喪失感を感じる程だそうで、実際に脳の伝達経路が変化しているという実験結果も出つつあるとのこと。元々は脳科学が専門の宮脇先生が関心を持っているのはこの点で、生命誌の仕事で脳の可塑性や生物の柔軟さにはさんざん触れていることもあり、打ち合わせでは興味深い話をたくさんうかがいました。その流れで、先生が僕の高校の8年後輩だったという事実も判明しました!
「6本目の指」や「自在化身体プロジェクト」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
https://www.uec.ac.jp/news/announcement/2022/20220215_4183.html
https://www.jst.go.jp/erato/inami/