生命誌の樹・第3回 脊椎動物


今回の立体分子系統樹は「脊椎動物の進化」。サカナや恐竜、カエルやネコなど、ようやく一般の方にも馴染みのある生き物が登場しました。僕たちヒトが属するのは「真獣下綱」。中生代の中頃に登場したこの枝をだんだん下に辿っていくと、古生代の後半に爬虫類と、中頃に両生類と、前半に魚類と枝分かれした様子が一目で分かります。鳥類が恐竜の直系の子孫、というよりは恐竜そのものだってことも、枝を見れば一目瞭然。

 

ところで、現生する脊椎動物の中でヒトから一番遠いのは「ヤツメウナギ」などの無顎上綱円口類。名前にウナギと付いてはいるけれど魚類とは全然違う仲間です。原生代の初期に枝分かれしたこの仲間は、今ではヤツメウナギとヌタウナギの2種類しか残っていないそうです。そうとは知らず、子供の頃近所の川でバシバシつかまえては殺生してました。