生命誌の容器・第2回 ストロマトライト


光合成によって酸素を作り出す原始的な細菌、シアノバクテリアが長い長い長い年月を経て積み重なって石化したストロマトライト、高校の生物の教科書にも載ってるそうですが僕は今回初めて知りました。解説カードに載っけた写真はオーストラリアで現在も成長中のもので、ここまで大きくなるのに軽く数千年、一番古いストロマトライトはなんと37億年前にできたものだと考えられています。

 

25億年前、シアノバクテリアの働きによって大気中の酸素が爆発的に増える「大酸化事変」が起きました。当時の生物にとっては猛毒だった酸素を活用することに成功した細菌の共生が進み、僕たちの遠い祖先、真核生物が誕生しました。外側の箱にはストロマトライト形成のメカニズムが、中に入ってる小箱2つには、それぞれ約30億年前と20億年前の大気と海洋中で起きた化学変化が描かれています。