からくり古生物・その2 オビラプトルの仲間 ネグメトマイア


投稿作品を早速何点かいただき、少なくとも紙工房ファンの方には評判の良さそうな今年度のからくりシリーズ、第2弾はネグメトマイアをお届けします。あんまり聞きなじみのない名前かもしれませんが、オビラプトルという属名なら見かけたことがある方も多いのではないかと思います。今年の春に行った国立科学博物館の恐竜展では、巣に並んだ卵に覆いかぶさる姿で化石になったオビラプトルが展示されていました。この化石が発見された当時は、卵は別の恐竜のものだと考えられていたため、「オビラプトル=卵泥棒」という不名誉な・・・現代ならいろんな方面からクレームがつきそうな名前をつけられてしまいましたが、その後の研究でオビラプトル自身の卵であったことが判明し、今では鳥のように卵を抱いて子どもを孵す恐竜だったのだろうと考えられています。

 

いう訳で今回は、台座のレバーを押すと両腕を広げながら腰を上げ、お腹の下から卵が現れるからくりです。約14センチ四方のカード4枚に19点のパーツを詰め込み、カード1枚にぶっ込んだ説明図も決して懇切丁寧とは言えず、「生命誌カード史上もっとも組み立て難易度の高いおまけ」と担当者さんに言わしめた今回のネグメトマイアですが、最初からパーツが抜けてるんだからここ見てる皆さんには朝飯前ですよね。今年度は20周年があった影響で、このからくりシリーズも次回で最終回。今ならお願いして前号をゲットすることもできるかもしれませんので、是非全3点をコンプリートしてください。