生命誌の容器・第4回 ヒトのふるさと・アフリカ


私たち人類の祖先は約700万年前にアフリカの地で誕生しました。その後ヒト族は様々に分岐し、化石が見つかっているものだけでも数種類の属、数十種類の種に分かれていたことがわかっています。時代によっては同じ地域に別種のヒトが共存し、対立や混血を繰り返しならが進化を遂げてきました。そして約30万年前に、現生の人類ホモ・サピエンスが現在のモロッコの地で誕生したと考えられています。

 

今回のおまけはで、その700万年間を5つの年代に分け、それぞれの年代に生きていたヒトの化石が発掘された地域をプロットしました。アフリカ形の窓が開いた箱に順に差し込むと、山間の湖のそばに生まれたヒトの祖先が気候や地形の変化に伴って徐々に生息域を広げ、ついにはアフリカ大陸を脱出するに至る拡散の様子が浮かび上がります。背面にアフリカの地質年表、側面にはヒト属の系統樹と、相変わらずの情報てんこ盛りですので、解説カードや参考文献を読みながら手のひらに乗せてじっくり眺めてみてください。